スリムな方の夏の補整
痩せた方の、夏の着物や浴衣の補整について考えてみました。
着物の補整は凹凸の無いなだらかなラインにして着物姿をより美しく見せるためのものですが、
痩せた方の場合は上半身全体に補整をしないと不健康や貧弱な印象になってしまいがちです。
通常は上半身に薄く綿を入れた補整下着(市販品や手作り)などを使えば問題無いのですが、夏は見た目は美しく仕上がってもかなり暑く、辛い状態だと思います。
補整下着も洗濯機で洗えるタイプはいいのですが、綿が入ってるものは汗をかいても洗うことができません。
汗をかいても簡単に洗える補整下着ということで、タオルを使ったものと浴衣下や肌襦袢を使ったものをご紹介します。
一度、作ってしまえば補整の手間と暑さから解放されます。
⚪️バスタオルを一枚用意します。両脇を肩幅くらいに切り、図のように前、後ろを折り返して縫います。この時、肩山は後身頃は腰骨の上、前身頃はおヘソよりも上になるようにします。
頭を通す部分を切り取りとり、脇と衿の切り口はほつれないようにかがり縫いしておきます。
もっと補整が欲しい場合は前後のポケット部分にタオルやハンカチを入れて調整します。
着用する時は腰紐を前から後ろに回し交差して前で結びます。
⚪️もう一つは浴衣下や肌襦袢に直接タオルを縫い付ける方法です。
肌襦袢の前身頃に図のようにフェイスタオルかタオルを二つに切ったものを縫い付けます。痩せてる方は背中のボリュームも欲しいのでタオル(普通サイズ)を縦二つ折りにして背中心に縫い付けます。下は腰骨の上に収まるように折りたたんで縫い付けます。この折りたたんだ部分が腰枕になります。
針仕事が苦手な方へ⇨洗えるタイプの補整下着が3~5000円でネットで売っていました。